短編作品 Last ecstasy がSSFFに入選しました

去年制作した短編映画がショートショートフィルムフェスティバルに選ばれました。これは私が監督したはじめてセリフの入った映画です。CM出身の私はイメージが浮かんで来てもセリフが浮かんでくる事がなくちょっと大変でした。
イメージ作りは大好きです。
日本ではネット心中が盛んです。特に集団で車の中に練炭を持ち込んで自殺したりしたニュースにはびっくりさせられました。孤独という概念は理解できてもあっさりと人生をあきらめてしまうという事はすぐには理解できませんでした。
家族とのつながりを断たれてしまう、家族から愛されない、これはとてもつらい事です。この事実を踏まえ、死んで行くという事に人生のクライマックスを持って行くという自作自演のドラマを自分で演出して死んで行くという一人の女性の断片を描いてみました。いやあ、むずかしかったです。でも、楽しかった! 今は新しい作品に入っています。
http://www.shortshorts.org/2010/ja/official/a-f.html


ストーリー
近年ネット心中が盛んになっている。この作品は家族とも心の繋がりをなくし、行き場を失った一人の女性の生活の一部を切り取ってみた。あかねは殆ど外出をせず、狭いアパートの中で芋虫のように背中を丸くして常に自殺サイトを訪れ、そこに集まる人たちとチャットしていた。しかしどうしても踏み切れない。ある朝一人の男から心中しないかと誘いが入る。